2016.3.7
今回主催者のバベルは、翻訳書出版の会社です。会場の多目的ホールには外国の絵本がいっぱいです。色つかいが日本の絵本とは少し違って新鮮な気がします。すでに翻訳が終わっているもの、これから翻訳するもの、驚くほど沢山ありました。豊富な日本語、使う日本語でずいぶん違いがでるのでしょうね。英語力の他に感性とか経験値、柔軟な思考力、表現力も必要なのでしょうか。今日は9冊のうち3冊が外国の絵本でした。
今回もセラピスト山本潤子さん。主催が翻訳出版社だからでしょうか、ネットでアメリカ、オーストラリア、カナダ、ドバイから5人の方が参加されました。IT化が進み、ネットでつながることは理解できるのですが、実際に体験してみるとやっぱりすごいと思います。今回は地球が一体化した絵本会でした。中々経験できない絵本会です。前回は12月に開催されましたが、ハープも加わり「つながり」の第一回イベントのコラボ再現でとても評判が良かったようです。海外からの参加者の方々と交流しながらネット会議みたいですね。私も前回はネット参加でしたが手続きを間違えてしまったため、リアルでの参加はできませんでしたが、海外から参加の方々はきっと会場に来て体験されたかったと思います。時間があったらもっとお話ししたかったなと思いました。
画面に海外から参加されている皆さんが映っています。
メルヘンチックな絵本が並ぶバベルの事務所は、通りに面しているので外を通る子ども達が絵本をみつけ入ってくるようになり、今は専用のスペースも作ってあります。絵本ってお話を聞く前から表紙を見るだけで色んな想像が膨らみます。絵本からその国の文化だったり、思想だったりが分かりやすく入ってくるかもしれませんね。今回も新しい体験があり、新しい出会いもあり楽しい絵本会でした。
㈱バベル バベルプレス http://www.webbookfair.com/
今回、読んでいただいた一冊「てん」、この二文字にどんな物語が隠されているのか、タイトルでこんなにワクワクすることって初めてかもしれません。てん➡・ そう、点です。絵を描くことが大の苦手の少年のお話し。私も絵を描くのが苦手というより嫌いで、画用紙を前に何も描けない少年の気持ちが痛い程わかり、読んで頂いてる間ずーと、うんうん、とうなづいて聞いていました。何も描かないでいると先生から点だけでいいから描きなさいと言われ、点を描き自分の名前を下に書き提出します。翌朝、登校すると昨日描いた「点」が額に入り、壁にかけてありました。その事を機に少年は変わっていきます。シンプルで分かりやすい絵本です。私と同じ悩みを持った人がいた事がとてもうれしかったのと、人は少しのサポートがあれば大きく変わっていくことが出来るのだと実感できる絵本でした。そんな事を心に留めながら生きていきたいですね。
ピーター・レイノルズ作
谷川俊太郎 訳